『FEEL YOUNG』で連載中の人気漫画「ジェンダーレス男子に愛されています。」の3巻のネタバレです。
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ジェンダーレス男子に愛されています。3巻ネタバレ
その21
めぐるがアイドルとして芸能界デビューしたため、キラはめぐると会う機会が減ってしまいました。
浮かない顔のキラを見て、彼の家の執事がめぐるたちを家に招くことを提案します。
キラの家は一級セレブが住むにふさわしい大豪邸です。
そこへ、めぐるとささめがやってきました。
調度品を褒め、執事の作った“映え”る料理に舌鼓を打ち、ライオンの口からお湯が出るお風呂に入って高級化粧水を試させてもらうなど、めぐるはキラ家の歓待を楽しみます。
一方、めぐるほどキラと親しくないささめは、この訪問の意味を測りかねていました。
めぐるに尋ねると、あっさりと答えが返ってきます。
「女子会?」
「いや、オレら、女子ではないだろ!」
「じゃあ、男子会かなぁ」
「男子会っていうのは、もっとこう、酒飲むとかゲームするとか!」
ささめが一般的な男子会とはかけ離れていると主張すると、めぐるは「明日撮影あるから飲めないよ」と返して、ジェンガをすることを提案します。
「負けた人は最近の恋バナをすること!」
罰ゲームを決めてさっそくジェンガに手をかけためぐるでしたが、常にわこのことをのろけたくてたまらないめぐるは、自分が負ける前にわこの話を始めてしまいます。
「キラくんはどう?」
「変わらず純潔を守っている」
「ささめくんは?」
めぐるの問いに、童貞であることをコンプレックスに思っているささめは「今は特にない」とごまかします。
「じゃあ、好きなタイプは?」
答えに窮したささめは苦し紛れに憧れのエグザイラの「兄貴」を「アネキ」と偽って話します。
そんな恋愛話で盛り上がるふたり(正確にはめぐるのみ)を見て、話に入れないキラは先にベッドに入り、アイマスクをして眠りに就こうとします。
めぐるはそんなキラに尋ねます。
「せっかくのお泊り会だし、まだ寝たくないな。キラくんと話せる久々の機会だったのに。キラくんはつまらなくなかった?」
キラの眠るベッドに上半身を預け、顔を覗き込むめぐるに、キラはアイマスクを外して答えました。
頬が赤く染まっています。
「…仕方ないな」
こうしてささめも含めた三人は、朝まで女子会のごとくおしゃべりを続けたのでした。
翌朝、ひとり先に起きたささめは、洗面所でキラおすすめの化粧水やコテを使わせてもらい、その効果に目を輝かせます。
男子会も悪くないかも、と思いながら階下に降りようとしたささめは、突然の訪問者の声に驚き、階段を転げ落ちました。
そんなささめを抱きとめたのは、キラ宅に荷物を届けに来た、業者の女性でした。
彼女は背が高く、たくましい体つきで、ささめが昨夜めぐるに伝えた「アネキ」の外見そのものの女性でした。
ささめは呆気に取られて彼女に助け起こされましたが、そんなふたりの様子を、めぐるは興奮した面持ちで眺めていました。
「え、違っ」
めぐるの視線の意味に気づいたささめは否定しようとしましたが、結局、誤解を解くには至らなかったのです。
その22
めぐるとささめのジェンダーレス男子ユニット・ユニコーンボーイズがCDデビューすることになりました。
音楽番組に出演すれば、エグザイラの「兄貴」に会えるかも、とささめは大興奮ですが、なぜかめぐるは浮かない顔です。
しかし「頑張ろう!」とささめに言われ、めぐるは否定することができず、小さく頷いてしまうのでした。
帰宅しためぐるからCDデビューの件を聞かされたわこは、喜ぶ前に顔を青くしました。
めぐるの歌唱力の残念さを知っていたからです。
練習のためにカラオケに来たふたりは、男性アイドルや女性アイドル、アニソン、エグザイラなど次々歌っては、めぐるでもうまく歌える曲のジャンルを探しましたが、どれもめぐるの歌唱力では歌いこなせません。
最後に、演歌を歌っためぐるは、意外にも才能を発揮しますが、ユニコーンボーイズのファン層に受けるとは考えにくく、わこは悩むのでした。
翌日、一晩中悩んで寝不足のわこを見た編集長は、「世間の人が何を愛でているのか」を考えていたというわこの言葉を聞き、わこを有楽町に誘います。
男役も女役もすべて女性が演じ、豪華絢爛な舞台で有名な祥伝歌劇は、劇場周辺でファンがスターの出待ちをすることでも有名です。
わこは呆気にとられつつ編集長の説明を聞いていましたが、歩道を歩く凛々しくも美しい女性の姿に目を奪われました。
「あ…あの人がスター……?」
美しさに感激して震えるわこに、編集長は言いました。
「あの人はファンクラブのスタッフの人よ」
スター本人は件の佳人の隣で、帽子とサングラス、マスクで美貌を隠して歩いていたのでした。
その23
編集長に有楽町に連れていかれてからというもの、すっかり祥伝歌劇という新たな沼にハマったわこは、休日は歌劇関連のグッズをひたすら通販サイトでポチるという生活を送っていました。
当初はわこが仕事に熱中していると静観していためぐるも、大量の通販グッズが届いてわこが新たな沼にハマったと気づくと、「またさらに業を背負ったの?」とわこを止めに入ります。
しかし、わこが祥伝歌劇について熱く語り始めると、あっという間に影響を受けてしまいました。
動画で歌劇メイクを研究しためぐるが自分にもそれを施してみると、まるで娘役のような可憐な顔立ちとなり、わこはときめきます。
普段のわこは自分に施すメイクに関してはあまり関心がありませんでしたが、今回は珍しく、わこも歌劇メイクをしたい、と言い出しました。
めぐるがわこに歌劇メイクを施してみると、男役メイクが想像以上にわこに似合うことがわかりました。
調子に乗ったわこはめぐるに促されるままタキシードに身を包み、めぐるに甘い言葉をささやきます。
黄色い悲鳴を上げるめぐるを見て、わこはさらに調子に乗り、まるでブロマイドのようにポーズを決め、キメ顔で甘いセリフを口にし始めました。
めぐるは「お願いだから正気に戻らないで!」と叫びながら、そんなわこをひたすらスマホのカメラに収めるのでした。
男前なわこに抱きしめられ、めぐるはうっとりと夢心地になりますが、わこの通販したグッズがまたしても部屋に届くと、さすがに心配になってわこに「いくら使ったの?」と尋ねます。
わこは答えず、キメ顔でめぐるに愛をささやくと、ときめきすぎて言葉を失っためぐるに、明日届くであろう通販グッズの受け取りを頼むのでした。
その24
前々回、わこが目撃した祥伝歌劇のファンクラブスタッフであった美しく凛々しい女性が、喫茶店で人を待っています。
まるで少女漫画に登場するような佳人の待ち合わせ相手はどんな人物だろうかと、周囲の客やスタッフが心待ちにしていると、キラの家で階段から落ちたささめを抱きとめた、業者の女性が、着飾ったよそ行きの格好で彼女と合流しました。
「お待たせ、岬(みさき)」
「桜子(さくらこ)」
業者の女性の名を呼んだ佳人──岬は、それまでの物静かな印象を一変させて、椅子から立ち上がり、桜子を歓迎します。
「今日もすっごくカッコイイね! 筋肉質なスタイルに強めのメイクと服が、すごく似合ってる!」
女子高生のようなノリで慕ってくる岬に、桜子はクールに対応します。
「あなたの好きな祥伝歌劇のモットーはどんなだっけ?」
岬は即座にポーズを決め、言いました。
「『いかなる時でも気品を忘れずに』」
岬は椅子に座ると、ため息をつきます。
「ノせないでよ。結局、入学試験には受からなかったんだから」
「何回受けたの?」
「3回とも全部ダンスで落ちた」
「あぁ…」
納得する様子の桜子に、岬は「でも今はファンとしてすごく幸せ」と笑顔を見せます。
そのまま祥伝歌劇について嬉しそうに語り始める岬に、桜子は慈しみの目を向けました。
「楽しそうでよかった。もしかして、いい人でもできた?」
岬は即座に否定し、逆に桜子に恋人の有無を尋ねます。
桜子が継いだばかりの実家の仕事が忙しくて、と否定すると、ホッとした様子です。
しかし、お得意様にちょっと妙な客がいる、という桜子の言葉に、岬は身を乗り出します。
桜子の実家は、セレブ家庭など特定の契約先に新鮮な野菜を配達する、少し値の張る八百屋を経営していますが、その得意先は桜子が配達に行くと、しばしばお茶に誘うというのです。
「ナンパ?!」
「ううん。誘ってくれるその家のお坊ちゃんは、すぐに奥に引っ込んじゃうの。でも、お茶する部屋にはしばしば同じように呼ばれた感じの男の子がいて」
桜子の言う得意先とは、いわずもがな、キラの家です。
めぐる同様、ささめが桜子に一目ぼれしたと勘違いしているキラは、桜子が配達に来る日に合わせてささめを呼び、ふたりがお茶を共にする機会を提供しているのでした。
しかし、ささめと桜子の会話がまったく盛り上がらないことは、言うまでもありません。
「何それ、どういう状況?」
岬の疑問に、桜子はスマホで写したささめとのツーショット写真を見せながら、
「さあ。でも注文はたくさんしてくれるし、不都合があるわけじゃないから」
とあいまいに答えます。
桜子が用事で席を立ったため、あせった岬は後を追いますが、筋金入りの運動音痴の岬は石につまずき、顔面から地面に転んで、彼女に追いつけなくなったのでした。
学生時代から桜子にあこがれていた岬は、ささめという未知の存在に桜子を奪われるのではないか、と悩みますが、他人の恋路を邪魔することは祥伝歌劇のモットーに反するためにできません。
そんな彼女のもとに、ボイスレッスンの生徒として、ささめとめぐるが現れました。
ユニコーンボーイズCDデビューのために、ふたりは歌のレッスンを受けることになっていたのです。
あまりの偶然に目を丸くした岬ですが、すぐさまチャンスとばかりに、彼女はささめの前に立ちふさがることを決意しました。
ささめに歌手として成功するために必要なものを尋ねた岬は、声量やリズム感と答えるささめを否定し、「カッコイイかどうか、それに尽きる」と伝えます。
「いいかい、カッコ良さとは外見だけを指すのではない。喋り方、動作、立ち振る舞い。にじみ出る知性に情愛、気品。すべてを使って表現するんだ」
岬はさりげなくジャケットを脱ぐ仕草や髪を両手で掻き上げる仕草を実演し、そのカッコよさでささめの目を奪います。
「君は一般人である私より、自分がカッコよさで勝ると思うかい?」
ささめは衝撃を受け、床に膝をつきます。
「ボイトレをするんじゃ…?」と疑問に思うめぐるを置き去りに、こうして、岬はささめのプライドを粉砕できた、と満足して一息つきました。
しかし、ささめは決して、絶望に打ちひしがれているわけではありませんでした。
まるでエグザイラの「兄貴」を目にした時と同様のあこがれを持って、「師匠!」と岬の背中に抱き着いたのです。
その25
久々の校了明けの休日です。
お菓子と炭酸を楽しみながら動画やネトフリの映画、小説、漫画、同人誌など、オタク趣味を楽しもうとしていたわこは、めぐるに断捨離を言い渡されます。
ふたりの部屋の収納は、わこのオタクグッズでいっぱいであふれかえっていたのです。
捨てるものなど一切ない、と主張するわこに、めぐるは“胸キュン”で要るものと要らないものを分別するコンマキさんの方法を教えます。
「そんなの、全部胸キュンするに決まってるじゃん!」
「そこで考えました。僕の服とわこちゃんの大量のオタクグッズを対決させ、どちらかよりキュンとしたほうを残してもう一方は断捨離します。すなわちこれ『胸キュン選手権大会』」
めぐるは例えば、と自分の服(1年で3回しか着ていない服)とわこのオタクグッズ(某アイドルの初期ペンライト)を手に取ります。
「待って、その服は東京の初雪をバッグにめぐるくんが最高に輝いていた服! 捨てちゃダメ!」
「じゃあペンライトはこの“処分するもの”の箱に入れるね」
こうしてめぐるの服とわこのオタクグッズは次々と対決し、めぐるの服が次々と勝ち抜いていきました。
大量のオタクグッズの処分が決定し、わこは意気消沈します。
その時、めぐるはふたりの子供の頃のアルバムを発掘し、片付け時のお約束として、ふたりはアルバムに見入ってしまいます。
ふたりの付き合い始めて7周年目の記念日に撮った写真を収めたアルバムを見つけためぐるは、そのアルバムからその時使った紙吹雪が零れ落ちたのを見て、少し考えを変えました。
わこに収納を工夫して、処分予定のものがまだ入るか考えよう、と提案します。
「この服、捨てるつもりだったけれどわこちゃんが着る?」
「着る着る!」
わこは嬉しそうにめぐるの古着を手にしますが、その服のタグを見て叫びました。
「つらい!」
めぐるの服はSサイズ、わこには小さすぎて入らなかったのです。
その26
コロナ禍の影響はわことめぐるの仕事にも及び、わこの編集部も、めぐるのヨントゴブンノイチ原宿店のウェブショップ立ち上げの仕事も、自宅でのテレワークとなりました。
自分のタイミングで仕事ができると当初は浮かれていたわこでしたが、同じく自宅に居て、服の入荷に関する電話やパソコンに向かって仕事するテレワーク中のめぐるのあまりのかっこよさに目を奪われて、自分の仕事が手につきません。
社会人失格かもしれない、と悩むわこでしたが、ZOOM会議で同僚に尋ねると、彼女らも自宅では食欲や推しのインスタライブや愛猫に時間を奪われて、仕事がなかなか進まないことが分かりました。
「よかった!」
『よくない!』
パソコンの向こうからツッコミが入ります。
そこへ、めぐるが休憩を促しにわこの部屋へ入ってきました。
めぐるも、自宅にわこがいると思うと仕事に集中できない、と知ったわこは、ふたり同時に休憩して、お菓子や雑談などを楽しみます。
いつの間にか、めぐるに抱き着いたまま眠りに就いてしまったわこでしたが、休憩時間が終わると、シャキッと目を覚ましました。
めぐるが様子を見に行くと、わこはパソコンに向かって精力的に仕事をし、生き生きと顔を輝かせています。
めぐるは仕事に嫉妬しながらも、嬉しそうに微笑みました。
こうしてテレワーク中、わこはいつもの倍の仕事をこなすことに成功したのです。
その27
神崎昇(かんざき・のぼる)は28歳、オクタカンパニーの社員で、めぐるとささめのマネージャーです。
仕事は早く的確、大量の雑務もなんなくこなし、出世頭と評判です。
しかし、彼の真骨頂はそこではありません。
めぐるが流行りのモーニングルーティーンの動画をネットにアップしたので、神崎はささめにも、同様の動画を撮影してネットにあげるよう指示しました。
気乗りしない様子のささめでしたが、「憧れの『兄貴』のモーニングルーティーン動画があったらどうですか?」と神崎に問われたささめは「見たい」と即答し、自分も動画を上げることを決意します。
こうしてささめもまたモーニングルーティーン動画を撮って神崎に送信しましたが、その内容は筋トレや「兄貴」のSNSチェックなど、ささめのファンが抱いているであろう、ささめのイメージとはかけ離れたものでした。
神崎はすぐさま様々なものを買い込み、タクシーでささめの部屋に向かいます。
神崎の真骨頂、それは、徹底したプロデュース力なのです。
ささめの部屋に着いた神崎は、持ち込んだ大量の“ゆめかわ”なグッズで「兄貴」のポスターやグッズでいっぱいだったささめの部屋を瞬く間にファンシーな空間に変え、ささめを説得します。
「兄貴にはささめくんが直接会ってアピールすればいいんです。私がマネージャーになったからには、絶対ユニコーンボーイズを売れさせます。私に見せてください、ささめくんと兄貴が並んで立っている姿を」
神崎の言葉に感動したささめは、ファンが求める姿を完璧に演じ切って、兄貴に近づいて見せる、と決意します。
「では、この服を」
そんなささめに、神崎は、レース飾りがついたかわいらしいチュニックを差し出しました。
こうしてまったく目の輝いていないささめが出演する、“ゆめかわ”いっぱいのモーニングルーティーン動画が、ネットにアップされました。
神崎の別名は「商売の鬼」。
その完璧なプロデュース力で、どんなアイドルも売れさせます。
その28
ジェンダーレス男子ふたりを主人公にした新連載のネームを切ろうとしている漫画家・近藤かおる氏は悩んでいました。
キャラクター設定は完璧に作りこめたのですが、そんなふたりがどんなストーリーを紡ぐのかがイメージできないのです。
オンライン上で担当編集者のわこと打ち合わせをしていた近藤氏ですが、悩みは一向に解決できず、むなしい沈黙が続きます。
しかし、ふたりが推すアイドル・ユニコーンボーイズのインスタライブの時間が迫っていたため、打合せは終了し、ふたりはそのままパソコン上でユニボのインスタライブを見始めました。
いつもどおり穏やかな笑みのめぐると、ファンのイメージ通りの“ゆめかわ”を装ったささめが、それぞれ自宅から配信を始めます。
ふたりはアルコールとおつまみを用意しており、ライブしながら乾杯すると、同時にお酒を飲み始めました。
コメント欄でも乾杯の文字が踊り、ライブの視聴者たちも同じようにオンライン飲み会を楽しんでいる様子が伝わってきます。
アルコールに弱いささめが早くも酔っぱらって本性を現し始めた時、コメント欄に動揺が走りました。
ささめ憧れの兄貴がコメントをくれた、というのです。
視聴者のひとりがささめにそのコメントのスクショを送ってくれ、それを見たささめは、衝撃のあまり気を失って後方に倒れ、カメラに写る範囲から姿を消してしまいました。
こうして諸事情で急遽、ユニボのインスタライブは終了してしまいます。
近藤氏はライブのグダグダ具合に呆れましたが、それでも「尊い!」と力強く感想を漏らしました。
「美しいだけで間が持つってすごいな!」
その言葉を聞いたわこは、「それですよ」と言って、近藤氏に問いかけました。
「ストーリーがなくても、美少年が美少年してれば良くないですか?」
近藤氏は一瞬、表情を失い、考えました。
こうして、近藤かおる氏の新連載「ジェンダーレス男子が仲良くしてます。」の予告が、わこの担当雑誌に掲載されたのです。
その29
高校三年生の冬。
無事に大学に合格したわこは、めぐるとろくにデートや連絡もできていなかったことに気づき、卒業するまでの残りの期間は、めぐるを楽しませることに全力を費やそうと決意します。
“映え”るスポットやスイーツ、カラオケなどめぐるデートを計画し、めぐるとの久しぶりのデートを力いっぱい楽しんだわこは、久しぶりに間近で見ためぐるが、以前よりも落ち着いて大人びていることに気づきます。
動揺したわこは、思わず椅子から立ち上がり、その勢いで立ち眩みを起こしました。
心配しためぐるは自分の家が近いから休んでいこう、とわこを自宅に招待します。
めぐるの自宅には誰もおらず、よかったら泊まっていって、と誘われたわこは、「そういうこと?」と早合点して困惑します。
めぐるが冷えピタや体温計を用意して自室に行くと、わこはめぐるのベッドで横になっていました。
わこが被っている布団に手を当ててから、ベッドから離れようと踵を返しためぐるは、起き上がったわこに背後から手を掴まれ、「寝ないの?」と真っ赤な顔で尋ねられて驚きます。
「わこちゃん…」
めぐるはベッドに上がり、わこの唇にそっと自分の唇を落としました。
そして……ふたりはその夜、結局ただ抱き合って眠りに就いたのでした。
しかしそう思っているのはわこだけで、めぐるがわこの背後で眠れぬ夜を過ごしていたことを、わこは知りません。
その30
初めてめぐるの家にお泊りした高校時代を回想しながら、ふたりはダイニングの床に広げた食材をチェックしていました。
使っていた冷蔵庫に寿命が来て、中に入っていた冷凍食品や野菜などの状態が悪くなってしまったのです。
この冷蔵庫はわこの上京時に、実家の電気店にあった型落ち品を持ってきたものでした。
またわこの実家で買おうか、とめぐるはわこに尋ねますが、わこはすぐ必要なのだから、と近所の小売店に行くことを提案します。
電気屋の娘のわこは売り場に並んでいる冷蔵庫に関して、発売した時期やメーカー、消費電力などを矢継ぎ早に店員に尋ねて、困惑させてしまいます。
対して、オシャレチェッカーのめぐるはその冷蔵庫を宣伝している俳優の名前や、その冷蔵庫を使っているYouTuberの名前などを上げていきます。
困り顔の店員に変わり、ベテランの雰囲気を感じさせる柔和な笑顔の男性店員がふたりの接客にやってきました。
男性店員は妙に察しがよく、ふたりが伝える前に彼らが欲しいサイズと値段の冷蔵庫をある程度見極め、オススメの商品をふたつあげて説明します。
「わかりやすく違いを説明しますと、オシャレ重視と性能重視なのですが」
値段が同程度ならどちらでもいいと、こだわりのないわこに代わり、めぐるがどちらの冷蔵庫を購入するか決めることになります。
(たぶんオシャレな方を選ぶだろうな)
悩むめぐるを見て、わこはそう考えますが、めぐるが選んだのは性能重視の方でした。
「長く使うんだから大きいほうがいいよ。五年保証もついてるし」
めぐるは、わことの将来を考えて、その冷蔵庫を選んだのでした。
わこはそんなめぐるに感動し、ふたりの将来を想像して胸をときめかせます。
こうしてふたりの部屋に、新しい冷蔵庫が来たのでした。
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ジェンダーレス男子に愛されています。3巻感想
女性だけれども男性のようにカッコイイ、ジェンダーレス女子が2名、新キャラとして登場します。
たくましい桜子が登場したときは、ささめくんに恋の予感? と驚きましたが、どうやらこのふたりの関係は未発達のまま次巻へ続くようです。
いっぽう、祥伝歌劇ファンの岬はささめに”師匠”認定されてしまい、いつの間にか、このふたりの間に奇妙な師弟関係が成立していました。
この新キャラふたりはジェンダーレス男子たちの間にどのような波乱を呼ぶのか、呼ばないのか、続きが気になるところです。
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