2021年2月27日発売のまんがグリム童話4月号掲載の「金瓶梅」について
ネタバレをまとめました。

目次
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【前回のあらすじ】
春梅が知事の妻水蓮の悩みを解決したら、次は双子の妹加蓮が相談に来ました。
加蓮は水蓮と真逆で、おしゃべりゆえに夫とうまく話せないのでした。
加蓮の話す速さにさすがの春梅もついていけません。
春梅ばかり頼られるのを不愉快に思っているのが妾の功二児です。
第三夫人になりたいと願う功二児は、秘かに動き始めます。
加蓮のおしゃべりにも難なくついていける功二児は、彼女に助言します。
「姉妹で入れ替わってみるのよ」
助言通り入れ替わった水蓮と加蓮でしたが、加蓮の夫はあっさり見抜いてしまいます。
慌てる面々ですが、春梅が事情を話し、加蓮を連れてきました。
美々の飴玉のおかげで落ち着けた加蓮は夫と気持ちを確かめ合うことができました。
金瓶梅216話ネタバレ!
西門家では今日も奥方たちが集まって、おしゃべりをしています。
その日は玉楼がまとめた詩集「六花集」を配っていました。
それは六花の会で奥方たちが詠んだ詩歌をまとめたものでした。
装丁(表紙の柄)をそれぞれ変えるという手の込んだ造りです。
「きれいな牡丹の刺繍ね」「私のは野菊よ」
玉楼は満足そうに微笑みます。
「先日ようやく完成したのです。中の文字は旦那様の祐筆です」
祐筆とは主に変わって文章の代筆をする役職のことです。
「ずいぶんと凝ったのね。すごいわ」
さすがの金蓮も素直にほめるのでした。
「大奥様もお喜びで、お客様に自慢したいと仰ってます」
控えめな玉楼が珍しくご機嫌です。
「外観は立派だけど中身は私たち素人の詩歌ですもんね」
「私なんて野菜の詩よ」「私は李白の模倣よ」
それでも玉楼は嬉しそうです。
「皆さんのおかげできれいな本ができましたもの。私はとても嬉しいですわ」
その日の夜、旦那様に六花集を見せる金蓮でした。
「旦那様は恋歌しか読みませんよね」
「おまえの恋歌は私あてだろうから読むぞ。それ以外認めぬがな」
焼きもちやきの旦那様は、金蓮が旦那様以外の恋歌を詠むことを認めません。
「私のひとり寝の寂しさを、きっとわかっていただけますわ」
甘い夜を過ごした翌日、金蓮は自分が書いた詩を詠み直していました。
『待ち月は隠れ、格子から朝日が差し込む。まどろみに帳を揺らすわずかな気配。
あわてて起きるもふらつき、寝台の端に頭を打つ。ああ、待ち人の深い痛みよ』
(我ながらオチがひどいわ。おまけにいつも似たような詩)
金蓮は自分に詩作の才がないことはわかっていました。
(でも玉楼はほめてくれるのよね。『ひとり寝の孤独に泣けてくる』って)
玉楼が満足してるなら、それでいいと金蓮は思っていました。
しかしその数日後、事態は一変します。
大奥様の友人である、許秀徳という文人の奥方が六花集を気に入ったというのです。
西門家の奥方たちを屋敷にお招きしたいと言ってきました。
玉楼はとても誉れなことと喜びますが、金蓮たちは複雑な顔をしています。
「大奥様は御用で出席できませんが、私たちだけでも!」
真っ先に断ったのは李嬌児でした。
「私の詩は全部、李白の模倣なのよ?恥をかきにいくようなものよ」
「私も無理ね。風流は理解できないし、華やかな席は苦手なの」
続いて孫雪娥も断ってしまいます。
残った金蓮は「着ていく服がないわ。髪飾りも靴も」などとわがままを言います。
それを雪娥がとがめると、金蓮は反省する素振りも見せません。
「かまいません。金蓮さんと御一緒できるなら私は何でもしますわ」
金蓮も玉楼にそこまで言われては断れません。
「そこまで私がいいなら、付き合ってあげるわ」
無邪気に喜ぶ玉楼でした。
こうして許家の宴に出向くことになった金蓮と玉楼は、馬車に乗り込みます。
「ねぇ、服まで用意してもらったけど、これってちょっと地味じゃない?」
それは地味な色合いの紫色で、金蓮にとっては地味な服でした。
「これは貝紫色といって貴重な染め物ですわ。許家なら理解してくれます!」
珍しく強気な玉楼に、金蓮は黙るしかありません。
許家に着くと、許秀徳の正妻李恵が歓迎してくれました。
金蓮と玉楼の着物の色を品が良いとほめてくれました。
宴に招くのは男性ばかりで、女人を招いてくれないと不満をこぼします。
咄嗟に玉楼は手持ちの六花集を渡し、李恵をなぐさめます。
宴の場所に着くと、しばらく寛ぐよう言われます。
そこへ乱暴な声が飛び込みます。
「そこの二人!お茶を持ってきなさいよ!」
金蓮と玉楼を召使い扱いしたのは、細身の気の強そうな女でした。
「私たちは西門家からの客人よ!」
西門の名を聞くと女は慌てますが、一切謝りません。
「成金の薬屋ごときが来ていたなんて。もっとわかりやすい格好をしなさいよ」
侮辱を受けた金蓮は怒りに震えます。
失礼な女の名を呼んだのは、許秀徳でした。
女は李雪といい、許秀徳の一番弟子だと紹介されます。
「うちの弟子は少々慌て者でして。大変失礼致しました」
秀徳は謝罪してくれましたが、李雪はそっぽを向いて軽く詫びる程度でした。
玉楼の顔を立てて、なんとか苛立ちを抑える金蓮でした。
そこへ金蓮たちが西門家の奥方と知り、男性陣が愛想よく近づいてきます。
天下の西門家に少しでもお近づきになりたいようです。
ちやほやされる金蓮たちを見て、李雪は不愉快そうでした。
宴が始まると、許秀徳の隣に李雪が立ち、女主のように振る舞っています。
彼女の提案で即興の詩を詠むことになり、金蓮は慌てます。
「普段通りの金蓮様なら問題ありません!」
玉楼は金蓮の詩をとても気に入っている様子です。
ふたりで詩をしたためていると、李雪が近づいてきます。
「お手伝いしましょうかぁ?」「結構よ」
金蓮が断ると、李雪は「いつも同じようなものですしね」と失礼なことを言います。
即興の詩のお披露目が来ると、李雪は秀徳をチラ見して、詠う役をもらいます。
自信満々で歌を詠み始めますが、それは自慢するほどのものではありません。
しかし秀徳や他の客人は李雪を絶賛しています。
「では次は藩金蓮さんの詩を」
李雪は西門家の名を出さず、金蓮に『様』もつけずに呼びました。
『あなたは連日宴に呼ばれ、私はひとり待ち続ける。投げた器で翌朝滑って尻を打つ』
李雪は金連の詩を詠んだ後、笑い始めました。
「ぷぷっ!『尻』ですって。なぁんでお下品かしらぁ!」
ひとりで笑い続ける李雪を、金蓮はあきれた目で見ています。
金蓮は男性陣をちらりと見て、「いい詩でしょう?」と微笑みます。
西門家のご機嫌を損ねたくない男たちは、「いい詩だ」とほめたたえます。
面白くない李雪は、一気にご機嫌ななめです。
(なぜあんな女を秀徳様ほどの方が気にかけているの?まさか……)
宴の後、気になった金蓮はこっそり様子を見に行きます。
「今日の宴は私が才智に長けた美女として讃えられるものだったのに!」
怒る李雪を抱きしめた秀徳は、彼女の体をまさぐり始めます。
「かわいい雪。機嫌を直して。ほら、気持ちいいだろう?」
秀徳に愛撫され、李雪の声は喘ぎ声になっていきます。
それを隠れ見ていた金蓮は「やはり」と思うのでした。
抱き合ううちに玉楼が作った六花集を李雪が落とします。
「へたくそな詩集でむかつくわ!」
李雪は唾を飛ばし、六花集を踏みつけます。
六花集を踏んだまま、その場で抱き合う李雪と秀徳でした。
激しい怒りに燃えた金蓮は秘かに決意します。
(薬屋らしい方法でお返しさせていただくわ!)
金蓮は大奥様に、秀徳夫妻と一番弟子の李雪を招き、詩を詠んでほしいと提案します。
「実はお姐さま方にお願いしたいことがあるの」
事情を知らない雪娥と嬌児、そして玉楼に何かを頼みました。
許家では西門家の誘いがあることを奥方から聞かされます。
「薬屋の女房は本当に愚か者なのね。バカにされてることも気付かないなんて」
李雪は「私は薬屋でも讃えられるべき」と自信満々です。
西門家に着くと、想像以上のお屋敷に李雪は一瞬怯みます。
出迎えてくれた大奥様の月娘や奥方たちを見て、「たいしたことない」と強がります。
詩会が始めると、金蓮や奥方たちは一斉に李雪をほめたたえます。
鼻高々の李雪に、金蓮は特製のお茶を飲ませます。
それを飲んだ途端、李雪と秀徳の体が疼き始めます。
我慢できなくなった李雪は、酔いを醒ますと言って、秀徳と一緒に席を外します。
庭の滝の裏に涼みにいった二人は、すぐに裸になり、むつみ合います。
「どうしたのかしら。あなたが欲しくてたまらないの……」
「私もだ。ああ、可愛い雪……」
情事にふける二人に近づく人影がありました。
それは秀徳の正妻と月娘でした。
慌てた秀徳は李雪を地面に落としてしまいます。
不義密通の罪で李秀徳と李雪は捕まってしまいます。
李雪は落とされた衝撃で腰を痛め、起きれないまま処刑されたのでした。
「おかげで楽しい宴でしたわ。お姐さま方」
「感謝しなさいよ。わざと場を盛り上げてあげたんだから」
「私も毎夜呪詛をかけなくてすみますわ」
秘かに怒りに燃えていた玉楼の気持ちも満足し、金蓮は今宵も甘い夜を過ごします。

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金瓶梅216話感想!
西門家の勢力と恐ろしさも知らず、わかりやすい見栄をはった李雪でした。
しかし金蓮の敵になれるはずもなく、あっさりと成敗されてしまいましたね。
それで処刑までされてしまうのは少々気の毒でしたが、金蓮の怒りは怖いですね。
向かうところ敵なしの金蓮には、今後どんな事件が待っているのでしょう。
次回の金瓶梅が掲載されるまんがグリム童話5月号は、3月29日に発売されます。