漫画ネタバレ

ミステリと言う勿れ14-6話ネタバレ!天秤からの解放…鍵山事件、驚愕の異常動機!

2021年10月28日発売の月刊flowers2021年12月号掲載の「ミステリと言う勿れ」14-6話のネタバレです。

ミステリと言う勿れ最新話までネタバレまとめ!最終回まで全巻全話更新中!

ミステリと言う勿れ最新話までネタバレまとめ!最終回まで全巻全話更新中!月刊flowersで連載中の人気漫画「ミステリと言う勿れ」のネタバレを全話まとめました。 まだ読んだことがない方は、ぜひ読んでみて...

ミステリと言う勿れは全巻無料で読める?最短最速安全に読める方法のまとめ

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ミステリと言う勿れを無料で読む驚愕の方法とは?

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<これまでのあらすじ>

かつて起こった連続幼女誘拐殺人事件──通称・鍵山事件の関係者である5組の人物、捜査を行った青砥(あおと)刑事や鍵山事件の犯人と目された小諸武史(こもろ・たけし)、裁判で証言をした塩川夫妻、事件を過熱報道した記者・久我山(くがやま)らは、”してんちょう”を名乗る人物によって、彼らの子どもを人質にして他の事件関係者の子どもを誘拐させるという奇妙な連鎖誘拐の輪に誘い込まれました。

”してんちょう”は彼らを誘拐した子どもとともに、廃キャンプ場にある1~5番までのキャビンに監禁し、互いの様子をリモート中継で画面に表示させ、鍵山事件の真実を話すよう命じました。

キャビンに載った関係者たちはそれぞれ困惑と動揺、怒りを口にしますが、人質である子どものために、青砥刑事の尋問に答え、それぞれ黙っていたことを告白しました。

塩川夫妻は裁判で話した証言は嘘であったことを、記者の久我山は警察内部に協力者がいて、情報提供を受けていたことを告白しました。

また、事件直前に小諸に娘の写真を撮られてトラブルとなり、事件以降は妻と娘と別れ、名前を変えて息子の竜樹くんと暮らしていた井口虎雄は、事件当日、宅配便配達の勤務中に、仕事で使うカートの場所が知らぬ間に移動していたが、ミスが発覚するのを恐れて警察に伝えなかったことを告白しました。
犯人はそれを利用して被害者を運んだものと思われますが、井口が証言しなかったので、事件解決の手がかりを警察は得られていませんでした。

朝になり、尋問を中断して子どもたちに食事を与えるよう指示して、”してんちょう”はリモート中継を切りました。

その間に、青砥刑事に同行して事件を再調査していた大学生の久能整(くのう・ととのう)は、”してんちょう”はこのリモート中継に参加している5組の中のひとり、井口であることを見破り、青砥刑事に伝えました。

リモート中継が再開し、青砥刑事が井口にそのことを尋ねると、井口は事件の真実を明らかにするためだ、と理由を話しましたが、同時に、犯人しか知り得ない事実も口にしました。

井口が鍵山事件の真犯人であると気づいた青砥が「鍵山事件の犯人は、あんたなのか」と尋ねると、井口は、表情をまったく動かさないまま、言いました。

「あぁ、やっとその質問をしてくれたね。刑事さん」

 

ミステリと言う勿れ14話-5のネタバレはこちら

ミステリと言う勿れ14-6話ネタバレ

14-6話「水際の耽溺」

「鍵山事件の犯人は、あんたなのか」

青砥の問いに、井口は平然と「そうです」と答えました。

「あなたたち警察は、私を何度か訪ねてきたのに、とうとう『犯人はお前か』とは訊かなかった。どうしてそんなに無能なんですか」

井口は淡々と続けます。

「不審な動きをする小諸のせいで、嘘を話した塩川夫妻のせいで、扇情的な記事を書いた久我山のせいで、無能な青砥さんたち警察のせいで、私はやはり、軽んじられてしまった」

青砥は混乱します。

「意味が分からん。どうして8年も経ってこんな誘拐事件を起こした? 自首のつもりか?」

「自首なんて、そんなみじめなことをするつもりはありません」

井口は画面に全キャビン内の映像を映して、全員と会話できるようにしました。

小諸は勝ち誇ったように笑い、青砥に謝罪を要求しました。

「さくら、もう学校でいじめられないぞ、さくら!」

久我山と一緒にいる娘のさくらに小諸は話しかけましたが、娘はやはり、ベッドに腰かけたまま反応を示しません。

「…井口虎雄。お前が鍵山事件の犯人なのか。なら、その前にも何人か殺してるな」

「あぁ、そこは警察もやりますね。大事に埋めておいたのに…」

井口の答えに、記者の久我山が反応しました。

「あの土砂崩れ現場の人骨のこと? 六体出たって聞いたけど…」

その人数の多さに、他の人々が驚きの声を上げます。

「殺した理由は?」

青砥の問いに、井口は昔語りを始めました。

「私は静雄という名前の通りの子供でした。目立たなくて、親にも友達にも存在を忘れられがちで。いじめではないですが、扱いが軽かったんです。友人のひとりに、正反対の男の子がいました。家が裕福で顔がかわいくて、頭も運動神経もよい、ピアノも弾ける。その子とふたりで公園にいたときです。見知らぬ男が近づいて来て、彼に『君をスカウトしに来た』って言うんです。君のような選ばれた優秀な子どもを探していた、君は特別な場所へ行く権利がある、と。男は近くのカフェへ彼を誘いました。赤いダイバーズウォッチを見せて、仲間の印に君にもあげる、なんて言ってね。彼は私を振り向きましたが、男は『その子は選ばれていない』と彼に言いました。『その子は普通の子だから』と」

井口の脳裏には、その時に友人が見せた、得意げな表情がこびりついていました。

そして友人は姿を消し、神隠しと騒がれました。

井口少年は誰にも何も言いませんでした。自分は選ばれなかった子どもだ、とは口にできなかったのです。

「違うだろう。あんたは助かった子どもだ。さらわれたその子は、悲惨な目に遭ったはずだ」

青砥の言葉に、そうですね、と井口は頷きます。

「頭ではわかりますが、今でも、彼はドラマチックな人生を送っているんじゃないか、とうらやましく思ってしまう」

「バカか?」

小諸が吐き捨てましたが、井口は無視して話を続けます。

「高校二年生になっても、私は変わらず軽んじられていました。ひとりで渓流を眺めていた時です。にぎやかに釣りをする数家族の集団からひとりポツンと離れて、男の子が川を眺めていました。私は彼に近づいて…」

何故かその時、井口の口から「赤いダイバーズウォッチを見るかい?」という誘い文句が出てきました。

「気づいたら、少年の首に手をかけていました」

関係者たちは一様に驚愕で目を見開きます。しかし、井口は気にせず続けました。

「でも、その方が、その子にとっては幸せだった。あの子は何時間もほったらかしにされていた。私と同じように軽んじられていた。かわいそうだ、死んだ方がいい。そして山に埋めました。私は存在が軽いから、誰にも気づかれない」

それを2年おきくらいで繰り返した、と井口は告白しました。

「殺したのは少年なの?」

久我山記者は珍しく動揺し、井口とともにいる息子の安否を気にしました。

「颯介は生きてるの? 顔を見せて」

井口はベッドで眠る久我山の息子を振り返り、無事ですよ、と答えました。

「この子が軽いかどうかは、あなた次第です。この子の存在が重いなら、あなたの情報源とやらを明かしたらどうですか」

久我山が拒否すると、井口は言いました。

「つまり、この子は軽いんですよ、あなたにとって。あの時、息子を放って釣りをしていた親と同じです」

「颯ちゃん!」

久我山が悲痛な叫び声をあげました。

その間、久能は、ずっと事件の資料を眺めていました。被害者の女の子3人の写真、久我山が週刊誌に掲載した、小諸が隠し撮りしたという被害者たちの写真。

「井口さんにとって重要なのは、“軽さ”なんですね」

久能は井口に話しかけました。

「あなたにとっては、自分と似た境遇の少年を殺すことが重要だった。少女ではない。ということは」

久能は尋ねました。

「鍵山事件のほうが、例外だったんじゃないんですか」

青砥に久能は訊きました。

「鍵山事件の捜査で、何かと何かを比べるような状況はありませんでしたか」

青砥は否定しようとし、いったん口ごもり、そして、やはり否定しました。

「被害者の少女たちの共通点は?」

「その地域に住む6、7歳の…」

「そんな子は大勢いますよね。どうしてこの3人だったんでしょう?」

青砥は考え込みました。

「性格も住所も共通点はない…強いて言えば、あまり家庭が裕福でなくて、髪が長くてスカートを履いていて…」

久能は久我山とともにいる、小諸の娘・さくらに尋ねました。

「小さい頃、髪は長かったですか?」

画面の中のさくらは初めて反応を見せ、口を動かしました。

「…ショートカットだった。そのほうがいいって、パパが」

久能は礼を言うと、井口に、久我山とさくらにつながるカメラを切るよう頼みました。

「さくらさんには聞かせたくないんです」

久能の言葉に、「何のことだ」と青砥が問います。

「ずっと気になってたんですけど、さくらさん、似てないんですよね」

「うるさいな」

悪態をつく小諸に、久能は、あなたにではなくて、と否定します。

「鍵山事件の被害者たちと、です」

久能は井口に尋ねました。

「井口さんの娘さんとさくらさんは、似てますか」

「まぁ、色白で目が大きいところは、そうかな」

「小諸さんが井口さんの娘さんの写真を撮ったのは“娘に似て可愛いから”という理由でしたね。被害者になった少女たちの写真も撮っていた。でも、彼女たちは、さくらさんと似ていません」

「僕は犯人じゃないんだから、当たり前だろう。あの子たちに興味なんかない!」

小諸の台詞に、久能は頷きました。

「そう、興味の対象は、あの子たちじゃなかったんです」

久能は、小諸が撮った写真には、必ず少女が複数写っていることを指摘しました。

「さくらさんに似ている子は、いるんです。被害者の友人として写っている」

久能は言いました。

「事件の日、現場で小諸さんが見ていたのは、目の前を通る被害者じゃなく、階段を上っていく友人の方だったんじゃないでしょうか」

久能は続けます。

「ショートカットでパンツを履いた、さくらさんに似た友人がいることが、3人の被害者の共通点です」

その話を聞いた青砥の脳裏に、鍵山事件捜査中に、ある刑事がこぼした一言が蘇りました。

『どうして友達の方を狙わなかったんだろう、こっちの子の方が可愛いのに』

「被害者と友だちを…天秤にかけた…?」

青砥がつぶやきます。

「小諸さんが“選ばなかった”、“軽んじられた”子の方を、殺したんですね」

井口は久能の言葉ににっこりしました。

井口は過去語りを再開します。

「結婚して子どもが生まれて、殺しはやめていました。でも、妊娠中の妻は娘の写真を小諸に撮られて、不安定になった。強く抗議しない私をなじって、妻と娘は家を出て、私の家庭は崩壊した。小諸が原因です」

井口は続けました。

「私は小諸を調べました。小諸は少女盗撮の常習犯でした。明らかに好みのタイプがいて、私は、その隣にいる子が可哀想になりました。扱いを“軽んじられる”“選ばれない”子。小諸みたいなやつがいるから、子どもが傷つくんです。だから、あの子たちを殺しました。少女を殺すのは忍びなかったので、すぐ見つかるように遺棄して、小諸の周囲から犯行に使う道具を調達しました」

「小諸さんとある意味ペア、というのはそういう意味ですか」

久能が“支点ちょう”の言葉を復唱します。

「そんなことで濡れ衣を着せて…僕は見てただけなのに。撮影しただけなのに」

わめく小諸を、青砥が追求します。

「じゃあどうして取り調べの時に言わなかったんだ。自分の目当ては友人の方だったと

「そう言って、信じてくれたか? やっぱり変態だって決めつけたくせに!」

「死刑の可能性もあったのにか?」

「もっと隠したいことがあったから、黙ってたんじゃないの」

久我山の声が割り込みました。井口はカメラ映像だけ切って、音声は中継を続けていたのです。

小諸が娘に話しかけようとすると、彼女は両手で頭を抱えて、父を拒否しました。

「もういい。知ってる。パパは私が大好き。だから、私に好きなことをする。私が嫌がっても、泣いても、大好きだから何をしたって当たり前。普通のこと、当たり前のこと、普通のこと!」

「さくらちゃん!」

こわばった表情のまま叫び続けるさくらに、久我山が駆け寄り、抱きしめました。

「当たり前なんかじゃない!」

小諸は、自身が娘を虐待していたことを暴露され、茫然とします。

「気持ち悪い、どっちが好みとか」

話を聞いていた青砥の娘・友香が嫌悪の表情を浮かべて叫びます。

「さくらちゃんも私も比べるものじゃない、腹立つ!」

泣きながら怒る友香を、「こんな話、聞かなくていい」と、同じキャビンにいる塩川夫妻が慰めます。

青砥が、塩川夫妻の裁判での証言を確認しました。

「小諸の家から女の子の泣き声がよくした、というのは…」

「それは本当です。異常な泣き声で、奥さんと娘さんが出て行ったときはホッとしました」

小諸はひたすら娘に対して謝罪を繰り返し、「愛してるんだ」と叫びました。

「誰よりも大事なんだ、さくら」

青砥は渋面で「鍵山事件で疑った件は、この件がはっきりしたら謝罪する」と小諸に伝えました。

「しかし、こんな真相を、ご遺族にどう報告すればいいんだ…」

青砥のスマホに、妻からメッセージが届きました。

青砥は久能に画面を見せ、情報を共有すると、井口に向き直って尋ねました。

「蘇我実は…事件とどんな関係があるんだ」

井口は「息子に水泳を習わせようとしてあのスイミングスクールにいったら、蘇我がいたんですよ」と答えました。

「あの時、友人をスカウトして連れて行った男です。計画的に近づいて、酒席で話を向けたら、あっさり話しましたよ。若い頃、少年をさらって海外に売るバイトをしてたそうです。あの子らも今頃いい生活してるだろうとか笑って、それから、嘘だとごまかしましたがね」

あまりのことに青砥が頭を抱えると、井口は、その蘇我から、青砥の娘のことを聞いた、と言いました。

「青砥さん。誘拐された時、友香ちゃんは『自分はあなたの実の子どもじゃない』と言ったそうですが、本当ですか? 子どもがとっさに言う嘘にしては、不自然ですよね」

井口はまた、無表情に戻っていました。

子どもが、自分は父親の実の子どもではない、と思わず疑ってしまうような、可哀想な環境にいるのなら、殺してあげないと、と言うのです。

青砥は即答しました。

「実の娘だ、当たり前だろう」

井口はますます疑います。

「私、お母さんから聞いて知ってるよ」

その時、友香が言いました。

「私を妊娠中に幼なじみのお父さんと結婚したって。生まれた時からお父さんなんだから、普通の家とおんなじだよって。お父さんも、私を普通に子どもとして扱ってくれてる。怒るとすごく怖いし、平気で私をほったらかすし。尊敬してるし、感謝もしてる。だから、ちゃんといい子でいて、自立しようって、思ってたのに…」

友香の目尻に涙が浮かびます。

「迷惑かけてごめんなさい。もっと注意していたら…」

「違う、お前は悪くない」

青砥は娘の言葉を遮り、否定しました。

「注意してれば回避できたわけじゃない、お前は犯罪に巻き込まれた被害者だ。何が起こっても、全部、責任は俺にある!」

井口は感心して、青砥に拍手しました。

久我山が「結局、何がしたいの」と井口に尋ねます。

その質問に答えたのは、久能でした。

「竜樹くんが亡くなったのが事件の始まりですよね」

久能の背後にあるベッドを見て、久我山が言います。

「亡くなった? じゃあ、ベッドで寝てるのは…」

「井口さんは承知ですよね。一度も、竜樹くんの顔を見せて、とは言わなかった」

 

画面の中の井口は、額にかかった髪をかき上げ、言いました。

「何日経ったかな…家に帰ったら、竜樹が床に倒れてて、お菓子がこぼれていました。パッケージを見たら、アレルギーだから絶対口にしてはいけない、と言い含めていたはずの卵が入っていて、横に、蘇我からの手紙が落ちていました」

手紙には、アレルギーは少しずつ食べれば治るから、元気になってお父さんを喜ばせてあげよう、と書かれていました。

蘇我が息子をだまして卵入りの菓子を食べさせたと理解し、井口は絶望しました。

その時、テレビから、井口がかつて殺害し遺棄した少年たちの遺体が発見されたとのニュースが流れてきたのです。

井口は清算の時が来たと悟り、鍵山事件に関して少しずつ恨みを持つ関係者たちを集め、彼らの価値観を問おうとしました。それは彼らと自分自身に、罰を与える行為でもありました。

井口は『山月記』の李徴と“胡蝶の夢”の故事を口にしました。人殺しの自分と、仕事をして家族と過ごす自分のどちらが夢なのか、本当の自分なのか、わからなかった、いっそ虎になりたかった、と言い、息子を失って、もはや、人である部分はなくなった、と口にしました。

久能は井口が名乗った“支点ちょう”の“ちょう”とは李徴の“ちょう”、あるいは、“胡蝶の夢”の“蝶”であったのか、と悟りました。

井口は、妻でさえ自分を愛して結婚したわけではなかった、と言い、生きる意味を問いました。

「意味はないです」

久能は答えました。

「神様が設定した、みたいな生きる意味はありません。考えるだけ無駄だと思います。でも、自分にとって意味はなくても、誰かにとっての意味はあるんです。親にとって、子どもにとって、その存在に関わるすべての人にとって、その存在の意味はあります。あなたが殺害した子どもたちだって、彼らの親や親しい人にとっては、意味がありました。あなたと竜樹くんの関係も、そうではなかったですか」

井口は久能の言葉に、無言でキャビンを出ていきました。

 

誰もが不審に思う中、井口はキャンプ場にあったフォークリフトを操り、塩川夫妻と友香のいるキャビンを湖の中に突き落としました。

友香をかばって、塩川夫妻が彼女を中心に抱き合います。

続いて小諸の乗ったキャビンを湖に突き落とした井口に、冬のアウトドアの格好をした男女が、管理人さんですか、と声をかけました。

その正体は青砥刑事の同僚の刑事たちで、隙をついて彼らは井口を取り押さえました。

一方、同じく警察の手を借りキャビンから脱出した青砥は、わき目もふらず娘の名を叫びながら湖に飛び込みました。

冷たい湖に沈みゆくキャビンに手をかけようとしたところで、服が引っ張られ、水面に顔を出します。

ウェットスーツに身を包んだ風呂光刑事が「もう助けました」と伝え、湖の中に重りをつけられた男性の遺体が沈んでいると続けます。おそらく蘇我実でしょう。

青砥は湖岸に引き上げられ、濡れた体を毛布で包んでいる娘と塩川夫妻に近づきました。

青砥は謝罪する塩川夫妻に向き直り、彼らがずっと、青砥の娘をできるかぎり守ろうと接してくれていたことに対して、頭を下げました。

池本刑事が塩川夫妻の娘を抱いて、夫妻のところへ送り届けました。

それから池本は、青砥に捜査の経緯を報告します。

青砥は常連のパン屋に立ち寄った折に、代金と一緒にメモを渡し、パン屋の店員を通して警察に通報していたのです。

青砥が事件の経過を吹き込んでいたスマホのボイスメモは警察署にある彼のパソコンと同期しており、そのボイスメモから、池本らは事件の概要を知ったのでした。

その様子を見ていた井口が、やはり通報していたのか、と言うと、青砥は、彼が何を通して自分たちの行動を把握していたのか、少しずつ確かめていた、と語りました。

青砥は、最初は監視されていると考えましたが、井口は久能の存在に気づいていませんでした。そこで車を店と離れた場所に置いたり、久能と離れて行動したり、と試行を繰り返し、井口が青砥の娘の携帯のGPSを見ている、と判断したのです。そして井口にバレない手段で、青砥は警察に情報を伝えたのでした。

竜樹くんの帽子を乗せた毛布の包みを抱えた捜査員がそばを通り、井口が近づくと、毛布の中にいたのは帽子をかぶったクマのぬいぐるみでした。

青砥は竜樹くんの遺体を検死に回しており、妻からのメッセージはその結果報告でした。

それによると、竜樹くんの遺体は一度冷凍されており、二週間以上前に亡くなった可能性もあるそうです。

久能が井口に、自分の発言に怒ってキャビンを湖に落としたのか、と尋ねると、井口は予定通りの行動ですよ、と答えました。

久能はもうひとつ、質問しました。

「どうして竜樹くんの遺体のそばに、いてあげなかったんですか」

井口は答えました。

「…わたしはもう、人じゃないんですよ」

 

連行されていく井口を見送り、青砥はひとり、林の中に入りました。

その後を追う娘の友香に、久能は伝えました。

「お父さんは、あなたのために、どんなこともしようとしました。あなたも、頑張りましたね」

途端、友香の瞳から大粒の涙がこぼれ、彼女は「お父さん」と叫びながら父の胸に飛び込みました。

彼女は「本当はずっと怖くてたまらなかった」と告白し、青砥もまた抱きしめ返しながら、「お父さんもだ」と涙声で呟きました。

 

久能のもとへ、黒髪を上品に結い上げた、キリっとした美しい女性が近づいてきました。

周囲から「赤間検事」と呼ばれる彼女は、久能の前に立って名乗りました。

「友香の母、赤間敦子(あかま・あつこ)です」

青砥の元妻が検事であったことにも、彼女が久能の評判をあちこちで耳にしている、と口にしたことも、久能を驚かせました。

赤間検事は、青砥が一般学生を事件に巻き込むのは彼らしくない、とこぼしましたが、久能はそれを否定しました。

「僕が“してんちょう”に名前を明かしたと聞いて、巻き込まれる危険性を考えて、そばに置いて守ってくれていたんだと思います」

赤間検事はほほ笑むと、自分はずっと青砥の携帯と電話でつながっていた、と告白しました。

「でも、青砥のゴーサインが出るまでは、あえて助けなかった。あなたのお話は、大変参考になりました」

赤間検事は久能と握手すると、捜査陣の中へ戻っていきました。

 

その時、久能は夜明けに気づきました。

今日が月曜日で、午前中にテストが2つあることを思い出し、顔面が蒼白になります。

しかし池本刑事は「へー」と空返事すると、久能を引っ張って病院へ連れていくのでした

 

後日、病院にある足湯に、久能は友人のライカと並んで入っていました。

「そりゃあ大変だったな」

久能をねぎらうライカの言葉に、久能はますますうつむきます。

「井口さん、自分には異常なほど執着してるのに、殺害した子どもや遺族に対しては何も感じていないようで…」

「自分だけが重くて、ひとりで天秤に載っているんだろう」

ライカは言うと、久能にテストの出来を尋ねました。

「答えたくないです」

久能は言うと、ますます背を丸めるのでした。

 

 

ミステリと言う勿れ最新話までネタバレまとめ!最終回まで全巻全話更新中!

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ミステリと言う勿れ14-6話感想

「存在を軽く扱われている子どもが可哀想だから、殺してあげた」…なんと身勝手で自己満足な動機でしょうか。

鍵山事件の真犯人、井口の精神の異常性は明らかです。

しかし、それ以上に、幼い井口にトラウマを植え付けた蘇我実という男の存在のおぞましさが忘れられません。

小遣い稼ぎ感覚で人身売買に手を染めるような人物が、スイミングスクールの講師として長年子どもたちの近くにいた。

本当に邪悪な人物とは、何の罪悪感もなく、他人の人生を自分の食い物にし、ごく普通に生活を送っている人物なのではないでしょうか。

井口は自分が「虎になった」と言いましたが、自身が虎である自覚もないまま人間のふりをしているのが蘇我実のような人物なのでしょうか。

整くんは数々の事件で異常な価値観を持つ人間たちと出会ってきましたが、蘇我実はその中でも、もっともおぞましい価値観の持ち主のひとりに違いありません。

 

次回の「ミステリと言う勿れ」15話が掲載される月刊flowers2022年2月号は2021年12月27日頃に発売されます。

ミステリと言う勿れ15話ネタバレはこちら

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