漫画ネタバレ

さんかく窓の外側は夜その後【番外編】ネタバレ!話すと伝染する呪いに迎と冷川が感染?

さんかく窓の外側は夜

『MAGAZINE BE×BOY』で連載していた人気漫画「さんかく窓の外側は夜」のその後を描いた番外編のネタバレです。

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さんかく窓の外側は夜
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【本編のあらすじ】

除霊業を生業とする冷川理人(ひやかわ・りひと)と、その助手を務める三角康介(みかど・こうすけ)は、教団トップの”先生”のもとで呪い屋をしている女子高生・非浦英莉可(ひうら・えりか)と知り合い、彼女から教団を逃げ出すことに協力してほしいと頼まれます。

占い師の迎(むかえ)、捜査一課刑事の半澤(はんざわ)らの助けもあり、エリカは付き人のヤクザ・逆木(さかき)とともに教団から脱出できました。

しかし、壮絶な過去を持つ冷川は、”先生”の呪いの力に過去への憎しみを利用され、捕らえられてしまいます。

エリカ、逆木をメンバーに加えた三角は、5人で冷川を救出しに行き、”先生”がかつて自分と母親を捨てた父親である事実を知りますが、その衝撃を乗り越え、”先生”の呪いの力を打ち破ります。
そして冷川を憎しみの渦中の閉じた世界から引きずり出し、現実へと戻らせました。

こうして教団は壊滅し、エリカと逆木は”呪い屋”をやめることができました。
過去の憎しみへの執着から解放された冷川は、”ずっとそばにいたい”と願った相手・三角と離れることもなく、これまでと同じように除霊業を続けています。

さんかく窓の外側は夜その後ネタバレ

Episode.1

占いの仕事を終えた迎(むかえ)は帰宅途中、あるビルの一室で料理教室に参加している逆木(さかき)の姿を見つけ、満面の笑みで待ち伏せします。

機嫌最悪の顔で出てきた逆木を迎はからかいますが、逆木は「うちのボス(=エリカ)に強要されているんだよ…」と不本意ながら通っている様子です。

逆木は迎に、自分とエリカも、エリカの母親を代表者として、冷川らと同じような除霊業を始めた、と伝えます。

迎はそれを聞いて、冷川に相談しようと思っていたことがあるのだが、エリカ相手でもいいか、と相談内容を話し始めます。

が、どうも話す内容がおかしく、脈絡なく別の話を始めそうになったり、話の内容があちこちに飛び、普段の迎らしくありません。

その様子にピンときた逆木は、迎の首根っこを掴んで、すぐさまエリカの元へ連行しました。

 

「あれ、系多(ケイタ)くん、呪われてるね?」

迎と対面したエリカは、一目でそう見抜きました。

迎は占いの客から相談を受けている間に、どうやら呪いにかけられたようです。

詳細を話そうとするとおかしな怪談を口にしそうになり、そのたびに会話を中断してしまう迎の様子から、エリカはその呪いが”怪談を聞くと感染する”類のものだと看破し、迎に、自分にその”怪談”を話して、と誘います。

迎は他人に呪いをかけたくない、と抵抗しますが、”死”を魅了するエリカに、その”呪い”自身が惹かれ、迎の意思と関係なく、迎は”怪談”を話してしまいそうになります。

そこへ、三角(みかど)から電話がかかってきました。

冷川(ひやかわ)が呪われた、とあせる三角の声とともに、電話口からおかしな怪談を口にしかけている冷川の声が聞こえます。

その怪談はどうやら迎と同様のもので、ふたりは同じ呪いにかかってしまっているようでした。

 

 

エリカの部屋にやってきた冷川は、何もしゃべらないよう、三角にケバブを口に突っ込まれていました。

「お前って気遣いは細かいけど、根本的に力技で解決するよな」

「合理的な解決と言って!」

三角は迎のコメントに反論しました。

エリカは冷川まで呪いに感染したとなると、思っていたより呪いの力は強いのかもしれない、と言い、『閉じた輪』を作ることを提案します。

この呪いが広がるままにはしておけないので、解決しなくてはいけませんが、迎と冷川が今の状態のままだと、ろくに話し合うこともできません。

そこで、ここにいる全員が迎から”怪談”を聞いて、呪いに感染してしまおう、というのです。呪いにかかった人間同士では、”怪談”に邪魔されることなく、ごく普通に会話ができるからです。

エリカ曰く、逆木はかつてエリカによって”死”から蘇らせられた経験があるので”死”に免疫があり、おそらく呪いにかからない。

だから呪いにかかっていない人間に対しては逆木が接触を図れば、この場にいる残りの人間が呪いにかかっても、解決するための行動に支障は出ない、ということでした。

説明を終えると、エリカはさっそく、迎に”怪談”を話すよう迫ります。

ただし”怪談”を聞いた者は、これからエリカが付け加える新たな呪いにもかかることになるのでした。

「この呪いについて他人に話してはいけない」

 

Episode.2

夜、男女二組が、心霊スポットと噂される林に肝試しに行きました。
調子よくおしゃべりしながら奥に向かう四人ですが、いつの間にか、知らない誰かが会話に紛れている気がします。
不思議に思っているうちに、林の奥から誰かがおかしな調子で話しかけてきます。
が、返事をすると、その声はぴたっと止みました。
気味が悪いので四人は帰ろうとしますが、途中で四人は気づきます。
「ひとり増えてない?」
「ひとり減ってない?」
「最初からこの四人で来たんだっけ?」
四人はこの肝試し以降疎遠となり、けっきょく「ひとり増えた」のか「ひとり減った」のか、それが「誰」だったのか、すべて不明なまま、怪談は終わります。

 

迎の怪談を聞き終わり、三角は「話し方がうまい…」と感心しました。

冷川の怪談は時期も場所も登場人物の人数も不明確で支離滅裂な内容だったためです。

冷川は迎の怪談を聞き、自分の聞いた怪談とはかなり異なった部分がある、と言いました。

「つまり、この呪いにとって細部は重要ではないと思われます」

冷川の指摘に、エリカが言います。

「じゃあ、誰かに話すことに意味がある、ということ?」

「ええ。あるいは、呪いを伝染させること自体に、意味があるのかも」

冷川は言います。

「この”怪談”…この悪意の根源がどこか、さかのぼってみれば、それがわかるかもしれませんね」

 

エリカに『チーム・コミュ強』と名付けられた迎と三角のふたりは、迎に”怪談”を話した相談者のOLを呼び出して会っていました。

彼女にその”怪談”を話したという同僚も一緒です。

相談者のOLは迎との面談時、自分が異常な状態だったことを自覚しており、今でもその名残がある、と話しました。

どうやら”呪い”は感染させると軽くなるようですが、完全にはなくならないようです。

迎はOLの同僚にその”怪談”を話した相手を聞き出し、話の元をたどりながら、同時に、彼女たちが話す怪談の異なっている部分にも注目していました。

肝試しの場所であった”林”がどこにあったのか、東京の西、奥多摩、など、さかのぼるにつれ、少しずつ詳細になっていく様子だったからです。

意外と誰から聞いた話かを教えてくれる人が多く、三角は驚きます。

迎は、それは自分が話したことで人に呪いをかけてしまったことが後ろ暗いからではないか、と言います。

それで思い出したかのように、迎は三角に尋ねました。

「お前は…先生を”呪った”のか?」

三角は少し悩んでから、「ちょっと違う…けど、呪ったようなものかもしれない」と答えました。

迎が謝罪すると、三角は「別に気にしない」と口にします。

三角は先生の一件が終わった後、それまで自分が死者が見えることを隠していた母親に、一切合切を話しました。

すると母は泣きながら「あなたに父親なんていない」と怒り、「だから気にするな」と言ったといいます。

それを聞いて迎は、「お母さんに愛されてるなー」と三角に言いました。

三角は照れもせず頷きます。

迎は立ち入ったことだけど、と前置きして、三角にもうひとつ尋ねました。

「おまえと冷川さ…なんかこう、まとまったらしいじゃん。あいつもまともな部屋に引っ越したようだし、こう、一緒に暮らしたりしねぇの」

三角はその質問に露骨に眉をしかめました。

「こんなに相思相愛の母親と離れて?」

その顔には『それはない』との感情がはっきり表れています。

「だよな」

迎は心底納得した様子で頷きました。

「冷川ももう少しまともになれりゃあなあ…」

片手を頭に置き、天を仰ぐ迎に、三角は言いました。

「先は長いし、ゆっくり人間を勉強してもらいますよ」

「どんだけ時間かかるんだよ…」

 

一方、エリカ、逆木、冷川の『チーム・社会不適合』は、この”怪談”をネット上で見たことがある、という冷川の記憶をもとに、パソコンでネット掲示板にこの”怪談”の書き込みがあることを確認しました。

「こういうのって、だいたい元ネタがあって、それが少しずつ変わって広まるもんなんじゃねぇですか」

逆木の指摘を受け、冷川とエリカはネット上の書き込みがどこから始まっているのかをさかのぼって探し始めます。

しかし、検索するワードが絞れないため、なかなか目当ての情報が見つかりません。

そんなふたりの様子に、逆木がまた意見を言いました。

「”怪談”の中に出てくる要素を整理したらどうですか」

言うだけ言って手伝わない逆木にエリカは不満を示しますが、冷川は大人しく意見に従い、怪談の要素を羅列し始めます。

「男女2組」「白い軽のレンタカー」「林の中から声」「帰るときはひとり増えていた、あるいは減っていた」…

最後に冷川が口にした要素に、エリカがコメントしました。

「ここ意味わかんないよね。人が入れ替わったってこと?」

エリカの発言に、何か思い当たったらしい逆木が、誰かに電話し始めます。

その間に、冷川がエリカにふと尋ねました。

「あなたは学校に戻りたい、と以前言っていましたが、今どうしているのですか?」

「普通に通ってるよ」

エリカが答えると、冷川はそれまでの冷川がするとは思えない、意外なコメントをしました。

「それは…よかったですね」

エリカはきょとんとした顔をすると、冷川に言いました。

「今からでも、大検取るなり何なりして、学校行ったら?」

今度は冷川がきょとんとします。

「今から、何でもできるんだよ、あたしたち」

エリカの台詞に、冷川はわかったような、わからないような様子で頷きました。

「…そうかも、しれないですね」

エリカはその反応に微笑みます。

その時、逆木が電話の相手に尋ねる声が聞こえました。

「でさ、おまえ芦田先輩の知り合いの連絡先、誰か知ってねぇか。あの頃あっただろ、肝試しに行って、ひとり行方不明になって、代わりに変な奴がついてきちまったの」

電話を終えた逆木に、エリカが言います。

「逆木さん、心当たりあったの?」

「怪談として聞いてたから思い当たらなかったんですが、『入れ替わった』って単語で思い出したんですよ。おれがまだ中坊の頃で、その先輩とも近しいわけじゃなかったから詳細はわかりませんが」

逆木は語ります。

「男二人がそれぞれの彼女連れて山奥まで肝試しに行ったっていう、悪ガキにはありがちな話ですよ。でも帰ってきたら、女がひとり消えてて、代わりにおかしな奴がグループにいて。そいつがその先輩といたのを見たことがありますが、薄気味悪いって思ったことは覚えてても、顔は思い出せないんですよ。それどころか、男か女かさえあいまいで…」

逆木はそこで表情を曇らせます。

「不自然なくらい、記憶にありません。まるで”先生”みたいに…」

冷川はその話を聞いて、言いました。

「実際の事件が怪談化して呪いになった可能性もありますが…」

「その変な奴もそもそも怪しいよね」

エリカが言います。

「っていうかそれ、何年前?」

逆木は首を傾げ、「15年前?」

「そんなに長い間、死んだ人も呪いも”もつ”かなぁ?」

エリカの言葉に、逆木は「再生産?」とつぶやきました。

「よく事故が起こる町角みたいなの、ああいうのはあんたら的にどういうものなんです?」

「あたしたちが作ってた”貯金箱”みたいなものが、自然にできて、呪いが続いていく場所があるってこと?」

エリカが表情を曇らせて答えます。

「確かめるとすれば」

冷川が言いました。

「その場所を特定して、そこで何が起きたのか、何が起き続けているのか、実際の事故や事件をあたってみないといけないですね」

 

半澤刑事はスマートフォンを耳に当てて、ドスの利いた声を出しました。

「お前ら、おれのこと暇って勘違いしてねぇか?」

 

Episode.3

「怪談の現場になる場所っていうのはな、だいたい原因があるもんなんだよ。地形やら人間やら」

「死角があって事故が起こりやすいとか、ヤバい奴が近くに住んでるとかっすか」

「そう。んなところにわざわざ物好きが突っ込んでいって、何か起きないわけないだろ。怪談の出どころなんてたいていそんなもんだ」

「つまり、霊現象なんかじゃないと?」

「さてね」

半澤刑事は捜査情報の書きこまれた黒い手帳を片手に、向かいの席に座る逆木に言いました。

「霊がいると思うヤツとっては、そうなんじゃないか。お前らとかな。で、この過去30年16件の失踪事件に、何の用があるんだ?」

カフェのテーブル席で、ふたりの前にはコーヒーカップが置かれています。

逆木は思い出した過去の失踪事件について、半澤刑事に情報提供を求めたのです。

半澤刑事は疑わし気に首を傾げました。

「未解決事件の捜査でもしてるのか?」

逆木はあいまいに返答すると、「その中に前田由美って人いますか、15年前にいなくなったはずですけど」

半澤は手帳をめくると、頷きました。

「まぁ…詳しくは言えんが、いるな。死体でも出るのか?」

軽く問う半澤に、逆木は言いました。

「ずいぶん淡白な反応っすね」

「わかんねぇことを詳しく聞いてもな」

半澤は肩をすくめると、

「”お前ら”が他人の命を取引に使うのは心底気に喰わないがな」

逆木は冷川やエリカを思い浮かべ、言いました。

「…こっちの世界では、命が軽いんで」

「現在進行形で言うな、バカ野郎。霊感商売やるにしたって、もっと穏やかな仕事があるだろ」

半澤は深くため息をつきました。

逆木はスマホを通じてエリカに死体が出そうかどうかを訪ね、アリかも、との返事を受けて半澤に人の悪い笑みを向けました。

「死体はありそうってうちのボスから連絡来たんで、その過去30年の事件の場所、教えてもらえませんか」

「警察より先に行く気か?」

「どんな理由で警察が動くんですか」

「俺は動けるだろ」

半澤の言葉に、逆木はしばらく無言を続けた後、

「…生まれつき、穏やかな仕事を選べる奴と選べない奴がいるのは、刑事さんだってよく知ってるでしょ」

それを聞いて、半澤は逆木を見やり、言いました。

「…お前ならできる…いや、やるべきことが、あるんじゃねぇか」

「…俺ができるのは、せいぜい地獄までお供してやるくらいですよ」

逆木は皮肉気に笑うと、手にした煙草を口にしようとし、ウェイターに注意されました。

「お客様、禁煙です」

「…どうしても?」

「はい」

そんな逆木の様子を、半澤は腑に落ちない表情で見つめるのでした。

 

逆木が半澤から得た情報を部屋に残っていたエリカ・冷川組がスマホで迎・三角組に伝えると、彼らが怪談の話者をさかのぼって突き止めた場所と、半澤の情報にある場所はまったく違うことが分かりました。

迎・三角組はこれ以上話者がさかのぼれないところまでたどったと言います。

そして、最後に手に入れた話者の連絡先は連絡がつかず、迎はその話者に何か悪いことが起こったのではないか、と感じていました。

それを聞いたエリカは冷川と顔を見合わせました。

「…呪いが正しく効いたのかな」

「そうかもしれません。話を伝えるだけでなく、その人は現場に行ったのかも」

「…”いる”かな」

エリカの言葉に、スマホを通じて三角の声が反応しました。

「生きて? じゃあ助けないと!」

エリカはそこでスマホのミュートボタンを押し、声があちらに聞こえないようにしてから、真剣な表情で冷川に尋ねました。

「当たりはどっちだと思う? ふたりが絞り込んだ怪談の現場と、半澤さんがくれた失踪事件の現場」

「当たりの定義によりますが…」

「あたしたちの好みに合うほう」

冷川はパソコン画面に開いた地図を指で示しました。

「半澤さんの情報の現場は、いかにも事件事故が起こりそうな山中の雑木林です。一方、ふたりが突き止めたのは…」

「住宅地のまんなか」

冷川は指をテーブルにおろすと、言いました。

「私なら、他人(ヒト)の多いところのほうが好みにあいます」

「あたしも」

エリカはにやりと笑うと、スマホ通話のミュートを解除しました。

「もしもし。あたしたちは住宅地のほう行くから、ふたりは山の雑木林に向かって」

エリカの指示に、山の方が怖い、と三角が反論しますが、エリカは笑って答えました。

「そっちのほうが怖くないよー。半澤さん誘って行きなよ」

どういう意味か問う三角の質問を無視して、エリカはあっさり通話を切ると、椅子から立ち上がって冷川に言いました。

「じゃ、行こう」

冷川も、彼女に続いて立ち上がり、部屋の外へ続くドアへと向かいます。

 

日が暮れ始めた雑木林に、三角と迎は半澤とともに足を踏み入れました。

「怖い」と連呼する三角に対し、迎は「がんばれ」とさほどそう思っている様子もなく声をかけます。

「雑木林の雰囲気なんかどこも似たようなもんだろ。どっちだ?」

半澤が振り向いて方向を尋ねると、三角と迎は同時に同じ方向に指を差しました。

「地図も見てないのになんでだよ」

半澤のツッコミに、三角は「足跡があるから…」と答えて、日暮れの雑木林の中で足跡が見えるはずがないと気づき、真っ青になって体を震わせます。

三人はその方角へ向かいましたが、迎は背後から何者かがついてくる気配を敏感に察し、足を止めました。口元に手を当て考え込むと、呟きます。

「怪談をさんざん頭の中で反芻したのが悪かったのかな」

振り向いた三角に、迎はある方向を指さし、

「この先の廃屋に”いる”けど、俺が行ったら”交換”されちまう。俺がここで時間を稼いでいるうちに行ってその人を助けてくれ。そうすれば、ひとまず”呪い”は断ち切れて、おれらは無事に帰れそうだ」

その時、先頭を歩いていた半澤が廃墟を見つけ足を速めました。

「お前らは来るなよ!」

しかし三角は慌てて半澤のあとに続こうとし、怒られます。

「本能的に浄化しちまう人って、いるんだよなぁ…」

そんなふたりの様子を、迎はその場に立ち止まったまま見守っていました。

 

一方、住宅街の現場にやってきた冷川とエリカのふたりは、目当ての部屋に鍵がかかっていないのを良いことに、あっさりその部屋に侵入を果たしました。

空っぽの部屋の内部を見て、エリカは側頭部に手を当て眉をしかめます。

「死体ってある? なんかいっぱいごちゃごちゃいて見えない」

「ありません。長期に渡ってこの呪いで死んだ人間が複数いるせいでごちゃごちゃしてるんでしょうね」

ふたりは土足で部屋に上がり込むと、呪いの大元が”いる”と思われる壁の前に立ちました。

「これ、構造的には康介くんたちの方にもつながってるんだろうけど…」

「あちらはあちらでなんとかしてくれるでしょう。みなさん、きれいな人ですから」

冷川の返答にエリカは頷きます。

「そうだね、こっちはこっちの得意分野で、呪いの大元をやっつけちゃおう」

 

その頃、半澤は廃墟にいた人物を保護して、廃墟の現場にとどまったまま警視庁に連絡を入れていました。彼女は、2年前から行方不明者扱いになっていたようです。

三角は被害者を助け出した時を思い出し、言いました。

「あの人も呪いの構造の一部みたいだった」

「そうだな。助け出したら呪いが解かれた。無理やり呪いに組み込まれたのか、被害者自身が増設したのか。いずれにせよ、大元の呪いと被害者の呪いが混ざってたから、”怪談”の場所がふたつあったんだな。ということは…」

迎の言葉に、三角は不安げな表情になりました。

「あのふたりを行かせて大丈夫か…いや、信じましょう」

息を吐く三角に、迎は言いました。

「お優しいことで」

 

「呪いを作るときって、理不尽であればあるほど、強くなるんだよね。『何もしてないのに』『なんで自分がこんな目に遭うんだ』って思ってる人ほど、”残る”し、強い」

エリカが、汚れた壁に触れながら口にします。

「そういう人に『なんで』ってよく訊かれるけど、あたしの知ったことじゃないじゃん。何もしてない人なんかほとんどいないし」

「理不尽には理不尽を、と、思うんでしょうね。”私たち”は」

隣に立つ冷川の言葉に、エリカは酷薄なほほえみを向けます。

「これも結局、見境なく広がるしょうもない呪いですね。さっさと壊すか…持って帰ります?」

革靴で壁を蹴る冷川の質問に、エリカは「しょぼいからいらない」と断ります。

部屋の窓際に立ったエリカは、建物の前の道路で逆木が立って待っていることに気づきました。

エリカのスマホはGPS付きなので、逆木はそれを頼りに迎えに来たようです。

「帰りはタクシー代いりませんね」

冷川も逆木の姿を見つけ、コメントします。

『タクシー使ったでしょう。節約しろって言ってますよね。ふざけるな』

エリカは逆木からスマホに届いたメッセージを見て、微笑みました。

「さっさと帰って焼き肉行こう!」

「いいですね」

冷川はエリカの提案に賛同すると、嬉しそうに、予約しましょう、と口にしました。

 

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さんかく窓の外側はその後感想

本編が”先生”の一件解決直後に終わってしまったので、その後の冷川さんと三角くんの関係や、教団壊滅後のエリカちゃんと逆木さんはどう生活しているのかなど、気になることが山ほどありましたが、その後が描かれてその疑問が少々(?)解消しました。

おなじみのメンバー全員、平和(…)に生活できているようで何よりです。

特にエリカちゃんとの会話で冷川さんに変化の兆しがあることが窺え、人間の勉強にやる気が出ているんだと思うと嬉しい限りです。

これからも、その後の心霊事件簿のような形で、たまにこの人たちの話が読めたら嬉しいですね!

 

 

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