漫画ネタバレ

トンプソン【4話case.4】ネタバレと感想!亡者の馬車ⅱ!

月間ASUKA8月号(6月24日発売)、トンプソン【第4話】のネタバレ・感想をまとめました。

前回のあらすじ

支部長の引越しを済ませ、お礼に料理をご馳走してもらったエマとユリヤ。

明日からも共に頑張ろう、という言葉を交わしたのも束の間、支部長が行方不明に。

支部長の痕跡を探すうちに、エマが支部長の自宅で見つけたのは【外からの干渉を一切受け付けない超級都市伝説・亡者の馬車】に関する極秘資料だったのでした。

トンプソン【case.04・亡者の馬車ⅱ】ネタバレ

[亡者の馬車。

こちらからの干渉を一切受けつけない、規格外の特別階級・超級都市伝説(フォークロア)!!]

「この辺は中級だって珍しい地域のハズなのに…なんだってそんなもんが…」

エマは資料を凝視しながら呟きます。

「死者を運ぶ馬車の被害者は全て一名…最初に標的となった獲物だけで姿を消すーー…っ、支部長……」

資料をぐしゃりと握り締め、奥歯を噛み締めるエマ。
「クソ…!!

電話は通じない、ユリヤはどうした…!?

強力な都市伝説を捕えるための装備も人手も…」

そう言って、何か思い出したように1人叫びました。

「あれだ!!」

 

その頃、馬車の中へと吸い込まれてしまったユリヤは、支部長の向かいに座りながら窓の外を眺めていました。

「綺麗だよね。

噂に聞いていた通りだ。

摩天楼のような建物が沢山並んでいて、まるで夢を見ているかのような夜景だったって」

支部長の言葉に、前を向くユリヤ。

「君にはどう見えているかわからないけどね、一つ一つの光は…僕の人生の光だ。

こんなところまで来ちゃうなんて、君は将来のトンプソンのエースだろうね」

「支部長……」

「本当に、君とエマくんを手に入れられたのは人生最大の幸運だったな」

支部長は笑います。

「いつか「亡者の馬車」と出会った時に君らのような部下がいれば僕は最後まで戦えると思ったんだよ」

そのセリフに、ユリヤは言いました。

「おかしいと思ってたんだ。

支部の整理で出てきた膨大な都市伝説の資料…エマ先輩が見つけた「亡者の馬車」の資料の部屋」

静かに笑う支部長を見ながら、核心的なことを呟きました。

「…アンタ、自分から乗ったんだな」

「大正解。

ここまでに十年かかったよ」

窓に手を重ねて支部長は言います。

「この十年、ただこの都市伝説と出会うためだけに生きてきた。

そのためだけに研究を重ねて、対抗できる装備を作ってきた。

十年前にこの馬車に連れ去られた、妻の仇を取るために」

懐からボールのようなものを出して呟きました。

「まあそれも全部効果がなかったんだけどね。

結局僕はこの馬車に太刀打ちできず、妻と同じ末路をたどる」

その言葉を、ユリヤも何も言わずにじっと聞きます。

「…あの日も、街で祭があったんだ。

その日僕は残業で待ち合わせに遅れてね。

怒って妻は家に帰っちゃって。

屋台で急いでご飯を買い込んで帰る途中、すれ違ったんだ。

この馬車に乗った妻とね。

本部が駆けつけてくれたけど手も足も出ずに馬車は消滅。

翌日帰ると家に妻の死体があった」

と言い終えると、自身の膝を軽く叩く支部長。
「ーーていうのが僕の身の上話なわけ。

いやはや我ながら情けなくて涙が出そうだ」

俯いて、なおも笑います。

「君たちのように前線では戦えず、やってたことは本部を離れてひっそりと持ち出し禁止の資料を漁って装備を開発するくらい。

死んだ妻にもよく情けないって怒られて…。

でも、ようやく一矢報いる時が来た」

「……? 全部無駄になったって……」

「ああ。

「僕では」ね」

そう言うと、支部長は窓を軽く叩き始めます。

「いいかい? この馬車は恐らく生と死の境界線を走ってる。

景色を見るにこれが「走馬灯」だろう。

そのドアは自由に開けられるんだ」

そのセリフに、思わず左右のドアを交互に見るユリヤ。

「何度試しても僕は出られなかったけど、君は入ってこれた。

要するに死んでさえいなければ力づくでの行き来は不可能じゃない」

そして、と支部長は続けてボールのようなものを見せました。

「これは僕が対超級用に作ったプリズモの派生武器。

プリズモの光を圧縮して放出、その高熱で対象を破壊できる。

ユリヤ君は来た時と同じ…」

「支部長は、一緒に行けないんですか?」

ユリヤの疑問に、支部長はああと短く答えました。

「行ったところで、僕はもう死んでいるからね」

目を伏せて呟く支部長。

「でも僕にとって自分が生きて戻るよりも、君を生かして返すことの方が何十倍も意味がある。

恐らく今外で頑張っているであろう…エマ君のもとへ!」

その言葉の通り、外では荷車を引いたエマが息を切らして立っていました。

「ーーはっ、間に合った!

支部長が作った巨大プリズモと大砲に台車…あってよかったぜ!」

エマは叫びます。

「干渉不能な都市伝説だァ? はッ!!!

お前が乗せたユリヤと今ここにいる俺がどんだけのもんか、知ってて吠えてんじゃねえだろうな!!!!」

その瞬間、大砲から勢いよく弾が発射されます。

しかし、それらが御者と馬車に当たった瞬間、時空が歪んだように弾が静止してしまいます。

「御者にも馬にも通らない…つーこったァ、本体は馬車の方か!

なら車輪さえぶっ壊せば!」

エマは拳銃で車輪を狙って発砲。

しかし効きません。

「んな簡単には、止まってくれねーよなっ!」

走り出し、滑り込むようにして鉄パイプを車輪に引っ掛けて静止させます。

(止まった! 車輪さえ動かなければ時間稼ぎはできる!)

「よっしゃもういっ…」

エマが顔を上げた時。

そこにいたのは、御者でした。

御者は淡々とした様子で、エマが差し込んだ鉄パイプを抜きます。

(なんだ、こいつ…ここまで近距離で相対しているのに、まったく敵意を感じない)

エマは呆然と、その御者を見つめます。

(こちらからの攻撃が効かない上に、こちらへの敵意もない。

ただそこにいるだけの、死そのもの)

「…こんなもん、本部時代でも見たことないっつの…」

1人呟くエマ。

「…でも、だからってここで! 諦める訳にはいかねーんだよ!!」

その手にはプリズモがありました。

エマはそれを馬車の下へと投げ入れます。

数秒して、それが爆発。

「!」

「来たね。

本当に流石だよ君たちは」

車内で、支部長は呟くとプリズモをドアに押し当てました。

「さあ! 始めようかユリヤくん!

僕らを乗せたことをこの超級に後悔させてやろう!」

笑って叫ぶ支部長。

「最後の指令だ。

今すぐこの場から離脱し外にいるエマくんと合流!

そしていつか」

その間も、プリズモは激しい電撃のような反応を示しています。

「この馬車を止めてくれ!!」

その時、ドアがとうとう壊れました。

「ユリヤくん。

君は間違いなくトンプソンの宝だ。

ここを出れば君はこの馬車からの唯一の生存者となる」

ユリヤの体を押す支部長。

そんな支部長を、やはり諦めきれないユリヤ。

「支部ちょ…」

「僕からすれば君の命がささやかな勝利の証だ。

ありがとうユリヤくん」

感謝の言葉の瞬間、ユリヤは目を見開きます。

「ああ、でも……いや、最後くらい情けないのはやめておこう!」

そう言うと、支部長はユリヤの体を離しました。

「ふたりとも元気で」

エマとユリヤ。

2人の目の前で、支部長を乗せた馬車は姿を消したのでした。

咄嗟に追いかけようとするユリヤを、エマが止めます。

「俺達にゃ無理だ。

…今はな。

超級都市伝説「亡者の馬車」消失を確認。

一旦支部に戻って本部に連絡する」

その時、ユリヤがその場に膝をつく音がエマに届きました。

「…なんだよ。

んなことやってる場合かよ……」

ユリヤは片手で目元を覆っていました。

「…おい、ユリヤいい加減…」

その時。

「ちょっと厳しすぎんじゃねーのぉ?

そこの…えーとユリヤくん、ね。

そいつが馬車ん中でサイトウ支部長を看取ったんだろ? 死に別れだろ?

あんまり喚き立てんのも可哀想だろうが」

その者は、資料を片手に呟きながらエマたちの元へ歩み寄ります。

「エマ…ああ、お前があのエマ・ヨークね。

本部でもスパルタって有名だったらしいけど」

その顔を見て、エマは呟きます。

「お前……」

しかし特に気にもしていないように、その者は続けます。

「ったくまじでめんどくせーことしてくれたなお前ら。

本部には俺から伝えておく。

まー、とりあえず…おつかれさん?」

その者は、ただ笑ってそう言いました。

トンプソン【第4話】感想

まさかの支部長が……という展開でした。

しかし、悲しみに浸っているのも束の間、新キャラ登場です。

エマは知っている? ような感じでしたが、一体何者なのでしょう。

次回も楽しみです。